ソフトバンクの「アップロード速度制限」は時代の流れか

ソフトバンクは月間データ通信量超過時の速度制限ダウンロード速度だけでなく、アップロード速度にまで拡大すると発表しています。アップロード速度にまで速度制限を拡大する背景にはSNSや画像、動画共有が一般的になった影響と思われ、時代の流れを感じます。なおauではすでにアップロード速度も128kbpsに制限しています(下記画像の通り)。

アップロードは比較的余裕のはずだったが

スマートフォンで利用する通信は普及期から現在に至るまでダウンロードが中心です。ただ画像、動画、音楽のコンテンツは日に日に大容量化しています。iPhone 4sの時代(3G通信末期)は3日で300万パケット(約350MB)のダウンロード利用で通信制限が入っていました。その時代から考えると隔世の感があるのですが、この通信量増大の流れがついにアップロードにも波及してきたということでしょう。

モバイル通信のアップロードで大きな割合を占めていると思われるのが、InstagramやTwittrなどへの写真投稿でしょう。1枚数MB程度の写真を毎日何枚も投稿する人も多数います。写真だけでなく、動画のアップロードも頻繁に行われるようになりました。このようなスマホ使い方が一般的になりつつある中でソフトバンクが速度制限の対象にアップロード速度も加えたということは、次第にアップロードでも通信容量の余裕が少なくなってきているのでしょう。時代の流れを感じます

アップロード128kbpsでも大きな支障はない

ソフトバンクは8月31日からの制限で月間の契約データ通信量を超過したユーザーのアップ・ダウンロードの速度を双方ともに128kbpsに制限します。ダウンロード速度が128kbpsとなってしまうとWebサイトの閲覧、TwitterInstagramなどの利用に支障をきたしてしまいます。また動画コンテンツはほぼ利用不可となります。

しかしこれに追加してアップロード速度が制限されたからとって、これらがさらに不便になることはないでしょう。強いて言えば遅いダウンロード速度を我慢して表示させたSNSで、画像を送信するのにまたさらに苦労するというくらいです。もともと速度制限で不便だったのが、もう少しだけ不便になるというのが実情でしょう。

ちなみにFacetimeオーディオLINE通話のようなVoIPサービスではアップ・ダウンロード速度が128kbpsあれば十分に使えます。アップロード速度の制限が直ちに不便に繋がるかと言えば、そうではないかもしれません。