「次期iPhone SE」の噂は期待しすぎないほうがいい

iPhone SEの発売から1年半以上が経過し、そろそろ次期iPhone SEが発売になってもいい時期になりつつあります。そのため次期iPhoneに関する憶測や噂も増えてきた印象です。先日は2018年第1四半期にもインドで生産されたiPhone SE 2が発売になるという予想も公開されました。またiPhone X風のディスプレイを搭載したiPhone SE 2の予想画像も出てくるなど、期待は徐々に高まっています。

次期iPhone SEの想像画像 (YouTubeより

iPhone SEへの期待は禁物

想像画像のようなiPhone Xに似たiPhone SEはまず販売されることはないでしょう。Appleは公言しませんが、iPhone SEのコンセプトは「ベーシックな機能・性能と低価格」です。高価なOLEDディスプレイが採用されることはまずないでしょう。また内部を再設計するようなこともなく、あくまで既存機種のマイナーアップデート版になるのが基本です。

そのため4インチの画面サイズを守るなら、次期iPhone SEはチップの性能を更新する程度のバージョンアップになるでしょう。LTEの通信速度を向上させたり、3D Touchを搭載したりするなら、内部構造の大幅な再設計が必要になり、それには多大なコストがかかります。それではあまり意味がありません。Felicaの搭載も難しいかもしれません。

4インチiPhoneの魅力

iPhone SEは爆発的に売れる商品ではないものの、ゆっくり売れ続けているiPhoneです。最先端のiPhoneを求める人がいる反面、片手に収まる4インチ画面のiPhoneにも根強い人気があるのでしょう。軽くて扱いやすいサイズで、性能も最先端ではないものの不自由ないレベル。iPhoneに標準的な機能を求めるユーザーにとっては最適な機種だと思います。

またiPhone Xの価格は11万円〜となるなど、近年のiPhoenの高価格化は止まりません。そんな中で39,800円で販売されているiPhone SEに根強い人気があるのは理解できます。そう考えると販売価格の上昇につながるOLEDディスプレイを採用や、筐体・内部構造の再設計は現実的ではないと考えます。