iPhone X減産の噂は本当だった ただ半減ではない模様

昨年11月に発売になったiPhone Xは予想よりも早く品薄が解消しました。当初は品薄解消の理由が弱い需要にあるとは考えられず、Appleの大幅な生産能力拡大の結果とみられて来ました。しかし最近はiPhone Xの需要に関してネガティブな分析が続いています。中にはAppleがiPhone Xの生産台数を大幅に減少させているとの噂もあります。

部品メーカーが減産を認める

iPhoneに多数の部品を供給する村田製作所の副会長は記者会見でiPhone Xが当初の生産計画を下方修正していることを認めています。ただ「半減」とする噂については「私どもの認識ではそんなに大きな数字ではない」として、疑問を挟んでいます。部品供給企業がiPhoneの生産台数を正確に把握するのは難しいとされますが、どうやらiPhone Xの減産は確からしいことのようです。(ロイター

当初の見込み通りiPhone Xが売れなかったのは残念です。おそらく価格の高さが足を引っ張ったのでしょう。iPhoneファンなら11万円、12万円のiPhoneを躊躇なく買うかもしれませんが、一般的に言って10万円を超えるスマートフォンはそう簡単に買うものではありません。iPhone Xが飛ぶように売れたのもiPhoneファンが集中的に買う発売直後だったというのも頷けます。

Appleの戦略にも影響

今回のiPhone Xの減産で「斬新で高性能なスマートフォンなら高くても売れる」という仮定が否定されました。Appleは次期iPhone Xの開発を進めているとされますが、価格設定にはより敏感になると考えられます。またiPhoneでも1,000ドルを超える価格設定では売れないとなれば他のスマートのフォンの価格設定にも影響するでしょう。

個人的には高すぎるiPhoneは負担が大きいので、機能はそこそこでも手頃な価格という路線を希望します。iPhone Xのようなコンセプト商品は3年に一度くらいの間隔で発表されるくらいがちょうどです。今年のiPhoneのラインナップはどうなっていくのでしょうか。まだ噂段階ですが、春には具体的な情報が出てくるかもしれません。