日本のApple Store、出店が加速しているっぽく見えるが「3増2減」

Appleは1月25日を以ってApple 仙台一番町の営業を終了しました。最近、新宿や京都のApple Storeの新規出店やApple 渋谷の改装など「積極展開」のように見えるニュースが多いのですが、実際はApple 札幌の閉店もあって日本のApple Storeは印象ほど増えていません。

Apple 表参道から「3増2減」

日本のApple Storeは長く札幌、仙台、銀座、渋谷、名古屋、大阪、福岡に7店舗が出店されているだけでした。そこに9年ぶりとなる2014年にApple 表参道が出店され、日本にもこれからApple Storeが増えていくのではないかとの期待感が広がりました。しかし次はApple 札幌の閉店でした。当初、移転のため一時的な閉店とされていたのですが、移転のめどは立っていないようで、札幌でApple Storeが再開するのは絶望的な雰囲気です。

表参道に出店して札幌が閉店し、結果的に日本のApple Store数はプラスマイナスゼロとなりました。しかし2018年には新宿と京都にApple Storeが出店され、ここからApple Storeが増えていくと多くの人が期待したのですが、2019年早々にApple 仙台一番町が閉店となり、Apple 表参道の出店から数えて「3増2減」となって日本のApple Store数は一つしか増えていません。

大都市周辺への集約が進む

Apple Storeは店舗数があまり増えていないだけでなく、地域的な広がりもなくなりつつあります。Apple 仙台一番町が閉店してしまった今、Apple Storeは東京、名古屋、大阪、京都、福岡にしかありません。2019年には神奈川と東京に一つずつ店舗が出店されると予想されていますが、それでも出店地域は東京周辺、名古屋、大阪周辺、福岡と非常に狭い範囲にとどまります。

Apple Storeの出店方針は「全国に幅広く」ではなく「大都市周辺」となっているようです。Apple 京都の新規出店で地方都市への展開も期待したのですが、Appleは京都を地方都市ではなく、大阪周辺の一部と捉えていたのでしょう。今後、Appleはまだいくつかの店舗を出店する可能性が高そうですが、地方都市へのApple Store出店は期待できないのかもしれません。