じゃあ、次期iPhoneはソフトバンクのAXGPに対応するのか?

先週末から今日にかけてKDDI側から次期iPhoneに同社の800MHz帯LTEが対応するのでは、と仄めかすような発言が相次いでいます。Appleとの守秘義務契約の中でのギリギリのプロモーションなのでしょう。このような経緯から800MHz帯のLTEに対応することはほぼ間違いないと思います。

で、やはり気になるのがソフトバンクのAXGPです。こちらも対応が有力とされていますが、僕は引っ掛かる部分が多くあります。

AXGPの最大のウリは最大110Mbpsの速度

まず、もし次期iPhoneがTD-LTEに対応するなら、発売に合わせてUQが新規割り当て周波数でTD-LTEサービスを開始することになりそうです。しかし、UQのサービスインは10月末予定のままです。auの次期iPhoneユーザーはTD-LTE機能を10月末まで1ヶ月以上利用できない、変な状態になります。

さらに端末面での問題もありそうです。ソフトバンクの孫社長はスプリントがTD-LTEを始めるにあたって、2013年中にネットワークをある程度の規模にして、2014年中には端末のラインナップを揃える、と発言しています。もし次期iPhoneがTD-LTE対応なら、こうした発言になるか疑問です。

そして今日のKDDI社長のTD, FDD-LTE両方に対応するスマートフォンに関する発言「いつからどういった形で、というのは決まっていない。チップセットは既にある」も引っ掛かります。この発言からすると、端末は依然として開発段階なのか、少なくとも量産段階に入った機種がなさそうな感じです。これはソフトバンクの孫社長の発言と時期的な点で一致します。

以上を総合するとAXGP対応iPhoneは出てもおかしくないけど、出ないという状況証拠もチラホラみえる、不確定要素の多いものだと思います。逆に対応すれば「サプライズ」となることは間違いないですが、僕の予想としては非対応としておきます。

ちなみに僕の予想の的中率は50%です。