au iPhone向けLTE(Band1)は5MHzと15MHzの2本立てになるんじゃないか。

6月17日に総務省から5月25日時点の基地局免許情報が更新されています。今回の更新でもauのiPhone向けLTEで下り最大100Mbps(15MHz幅)となる基地局免許が順調に増加しています。同日時点で723ヶ所となっており、前回更新時から倍増という状況です。

その基地局免許情報から分かる傾向として、100Mbpsに対応する(した)エリアは「現時点で75Mbpsに対応しているエリア、もしくは新規にLTEのエリアとして拡張された地域」という傾向がぼんやり見えてきます。

iPhone 5発売当初からLTEが整備された地域、もしくは発売後まもなくLTEエリアとなった比較的人口の密集している場所(下り最大37.5Mbps, 5MHz幅のエリア)では、ずっと5MHz幅のままです。ここでは10MHz幅の基地局整備も後回しとなっています。一方で、免許情報を見る限りiPhone 5発売から遅れてLTEがきた地域(しかも最初から75Mbps)は順次100Mbpsへと転換されていく気配です(併設が進んでいます)。

この5MHzと15MHz幅でのLTE運用へと向かう状況からは、都市部の75Mbps化、100Mbps化は思うように進まない現実が見え隠れします。原因は通信トラフィックの状況だろうと推測されますが、そのトラフィックを整理するキャリアアップデートを行なわない利用者が多く残存している、ということなのでしょうか。なんとかめどをつけて全国で10MHz幅のLTEを実施してもらいたいところです。

ちなみに今回追加された免許情報に心当たりのある場所があるので、機会を見つけて基地局を見に行こうと思います。