iPhone用LTE基地局、SB+EMで2.5万局 KDDIは1.4万局

2週間おきに総務省から発表される基地局免許情報ですが、2月2日時点の免許情報が公表されています。やはりソフトバンク、KDDI、イーモバイルともにiPhone, iPadで使えるLTEの基地局免許数を増加させています。

KDDIは5MHz幅の免許数増加だけでなく10MHz幅の免許数も増加させており、エリア拡充を続けているようです。5MHz幅のLTE局は14,389に達しています。また10MHz幅のLTE局も順調に増加して6,910になっています。先行して始まった5MHz幅でのLTEですが、既に半数近くの基地局で併設が完了し、あとは稼働に向けて調整するのみ、等位段階でしょうか。今後数週間で稼働ベースでも一気にエリアを拡大させると予想します。

KDDIの10MHz幅の免許数検索結果

一方、ソフトバンクも着実に増加を続けていて5MHz局は19,955で2万局目前まで来ています。しかし10MHz局は206にとどまっており、高速化はまだ殆ど手つかずの状態です。しかし、3月にもイーモバイルのLTE周波数が利用できるソフトバンクは、春以降は電波に余裕が出てくる可能性もあり、そこから10MHzへと移行していくのかもしれません。

なおイーモバイルの5MHz局は5,197の免許を取っており、ゆっくりですが増えています。3月末までに1万局との目標を掲げているようで、今後は急ピッチで整備が進むのでしょう。

現時点で両陣営の基地局を比べるとソフトバンクとイーモバイルで約2.5万局、KDDIは1.4万局で大きく差がついています。しかしソフトバンクとイーモバイルはエリア的に重複している部分が多く、またKDDIは10MHz幅の基地局整備を進めてスピードアップと混雑回避を図っています。そのためこの数の差ほど両陣営のサービスに違いはないと思います。

3月、ソフトバンクはイーモバイルとLTEを統合し、KDDIはさらに10MHzエリアを拡大させてくるでしょう。蓋を開けてみるとどうなるか、楽しみです。