iOSの新機能Passbookは日本で使えるのか?

NFCの搭載の有無で一気に注目を集めたiOS6の新機能「Passbook」ですが、よく説明サイトを見れば、NFCとは関係ない事がわかります。Passのサンプルとなっているのがユナイテッド航空のBoarding Passとスターバックスのプリペイドカードです。双方ともに二次元バーコードが画面に表示されていて、それを「スキャン」するだけで使えると説明されています。

NFCが搭載されている場合、「スキャン」という単語にはならないでしょう。やはりPassbookが機能として追加されてもNFCが搭載される訳ではないのだと思います。

ところでこのPassbook機能は日本で使えるのでしょうか。2例のサンプル画面を見る限り、クーポンやプリペイドカード、搭乗券を提供する事業者が二次元バーコードを作成するように見えます(Appleの仕様に合わせた共通のものを使うわけではなさそうです)。そのため二次元バーコードが広く普及している日本での対応は比較的容易に進むと考えられます。

既に飛行機への搭乗に際しては自動改札で二次元バーコードを読み取る装置が一般的に普及しています。またクーポンに二次元バーコードを利用する事もあります。あとは事業者が実機で対応テストをするだけ、というケースも多数ありそうです。

日本でもスタバ、Apple Store、UAは
すぐにでも対応するかも

その他の機能として、お店に入ったときにクーポンをプッシュする機能なんかはリクルートやぐるなびなんかが絡んでくれば一気に拡大しそうです。これは楽しみです。

結論としては、日本でこの秋からPassbookを始められるのは一部の会社(例になっているユナイテッド航空やスターバックス、Apple Storeなど)になりそうですが、対応企業は徐々に増えていくと考えられます。Passbookが広い業種のビジネスチャンスになりそうな事から、その広がりはiOS5で実装されたNewsstandよりも早いと考えます。