ソフトバンク、契約純減46.9万は衝撃的

ソフトバンクは昨日、2015年度第1四半期の決算報告会を開催しました。Pepperくんが決算報告をするなど、話題に事欠かない同社の決算報告会でしたが、多くの人の関心は国内の通信事業の状況とスプリントの状況に集まっていました。iPhoneファンの僕としてもソフトバンクの決算には多方面で大いに注目しています。

スプリントは決算発表以降、株価が乱高下しているものの、買収後の最低水準付近で推移しています。スプリントとソフトバンクの決算発表によって示されたリースファイナンスによる資金の調達は投資家にあまり支持されていないようです。

そして国内の通信事業ですが、売上や利益の数字は好調なように見えます。しかし問題は契約数です。これまでと集計区分を変更しているため、一見「純増」に見えてしまうのですが、契約全体で見た場合は46.9万の大幅な純減に陥ってしまっています。純減の原因は「みまもりケータイ」「フォトフレーム」「無料SIM」を配って稼いだ純増の反動と言えそうです。

周知の事実でしたが、ソフトハンクはもう純増の数字を作ることは止めてしまったようです。同社の営業方針は180度転換されたと考えられます。これからソフトバンクの契約数はどんどん減少していくことになるのかもしれません。

さらに深刻なのが、純増となっている「主要回線」分もその実数は2万だけです。ソフトバンクはスマートフォンなどでも新規契約をあまり獲得できていないことが伺えます。国内通信事業もかなりの苦戦を強いられる状況になってしまっている感じです。おそらくMVNOとの競合が契約数を伸ばせない要因になっているのではないでしょうか。

しかしソフトバンクは窮地に強いイメージもあります。この窮地を打開するため、9月に発売されるiPhone 6sで画期的で格安なプランを提示してくれれば、今のソフトバンクの国内通信事業の低迷も消費者にとっては大いにメリットになるかもしれません。