2015年3月期、第3四半期のMNPはソフトバンクもマイナスの可能性大?

最近は毎月の携帯電話契約数の発表が無くなり、またMNPについては実数が大手3社から発表されることもなくなりました。そのため契約純増数やMNPのポートイン数が過剰な競争の舞台にはなりにくくなっています。しかし各社決算発表で純増数やMNP数を経営指標の一部として利用しており、各キャリアの勢いを示す数字であることには変わりありません。

その重要な指標であるMNPでソフトバンクが第3四半期はマイナスに陥った可能性が出てきています。ドコモは先日の決算発表で2015年3月期の第3四半期、MNPで5万契約のポートアウト(マイナス)があったと公表しています。またKDDIは第1、第2四半期より第3四半期は1.4倍ほどのMNPのポートイン(プラス)があったと説明資料内のグラフで示しています。

ソフトバンクはMNPの推移を実数でもグラフでも示していないので不明ですが、おそらく第1、第2四半期はauに続く程度のプラスがあったと推計されています。この推計と2社のグラフから2015年3月期のMNPの推移を予測すると下の表のようになります。

もともとiPhoneの発売直後はソフトバンクがMNPで苦戦することが多かったのですが(それでも単月ではギリギリプラスを維持していました)、その苦戦が10月以降も続いたことになります。

ソフトバンクは最近「つながりやすさ」を前面に宣伝を展開していますが、おそらくMNPや純増数を頑張って稼いで宣伝することをやめてしまったのでしょう。2月10日、ソフトバンクは決算説明会を開催しますが、孫社長がその席でMNPや契約純増について何を語るのか、注目したいと思います。