Appleが第3四半期決算を発表 日本市場の成長止まる

Appleが第3四半期(4−6月)の決算を発表しました。売上、利益ともに概ね良好な(もしくは予想から大きく離れない)数字が並んでいます。しかし気になる点も出てきました。

2014年4−6月の決算概要

まず気になるのは日本市場の成長がストップしてしまっていることです。2014年第2四半期(1−3月)では前年比26%の増加となっていた日本での売上が、第3四半期では1%の増加へと成長力を大幅に落としています。中国市場が依然として26%の増加を記録しているのと対照的な結果です。

この数字にはそのままiPhoneの売上減少が影響していると考えられます。日本では4月以降、iPhoneをはじめとはじめとしたスマートフォン市場が急速に冷え込んだことは既報の通りです。結果としてAppleの日本での売上拡大をストップさせたと推測されます。

また世界的にiPadの売上が落ち込んでいることも気になります。この傾向は前期にもみられており、おそらくタブレットの低価格化、競合商品の増加が影響していると考えられます。この競争環境は日本市場でも同様で、2014年のタブレット販売シェアでもAppleは2位に転落してしまっています。

今回の決算からは日本市場でもこれまで通りのAppleの販売戦略が通用しにくくなっていることが見え隠れします。この成長力低下を受けて、Appleがどのように動くか、気になります。僕としては直営店戦略を加速させ、全国に直営店を出店していく方向に進んで欲しいなー、なんて考えています。