Appleの時価総額7000億ドルを突破、何が好調なのか?

2月14日のニューヨーク証券取引所の取引でAppleの株価が史上最高値を更新しています。最高値を更新したことで、Appleの時価総額は7000億ドル(約80兆円)に達しています。

2015年5月以来の高値

Appleの株価は最近になって再び上昇傾向を強めていますが、それまでは伸び悩み状態を続けていました。2015年5月、iPhone 6の絶好調配当方針を背景に株価が史上最高値(132ドル)をつけたのですが、その後のiPhone 6s販売の不振英国のEU離脱などを反映して一時は90ドル付近まで値を下げる局面もありました。

しかしアメリカの株式市場全体の上昇に合わせるようにAppleの株価も昨年末から上昇を続け、ついに2015年5月以来の史上最高値更新となりました。ただAppleの状況としてiPhone 5s、iPhone 6sを発売した時のような一時期ほどの勢いはなく、Apple WatchiPadの販売は思うようには進んでいません。それでも最高値を更新するというのは株価は複雑な要素を反映して形成されることの表れでしょう。

7000億ドル企業の次の製品は

Appleは2015年にApple Watchを発売(発表は2014年)して以来、新しい分野の製品を発表していません。これだけ大規模に成長した企業がさらなる発展を目指すなら時代に即した新たな商品の発売は不可欠でしょう。新しい製品に関する噂は多数ありますが、まだ具体的なものは出てきていません。

Appleが世に送り出す「新しい何か」は、もしかしたら製品ではなくサービスになるかもしれません。既にAppleの事業分野で最も成長しているのはサービス部門です。Apple PaySiriApple MusiciCloudを有機的に結合させて、世の中を便利にするようなサービスが出てくればと期待しています。そのサービスが定着すれば、さらにAppleの株価は向上するでしょう。