Amazon dashボタンと宅配便問題

昨年12月から日本でもAmazon dashボタンが使えるようになり、僕も日用品の購入で積極的に使っています。設定さえ済ませれば誰でも押すだけで簡単に注文できて、注文が完了するとiPhoneにすぐに通知が来るのでわかりやすくて便利です。Amazon dashボタン購入からかなり頻繁に使っています。しかしdashボタンを使い始めて宅配の回数が増えたのも事実です。

宅配便が限界?

昨年末、お歳暮やクリスマスによる荷物が増えたことで佐川急便の宅配サービスがパンク状態になったことは記憶に新しいところです。家に来る宅配便の人の顔が心なしか疲れていました。原因はネット通販の普及による荷物の増加にあり、佐川急便に限らずAmazonの配送を担当するヤマト運輸でも同様の問題を抱えているようです。

荷物の増加、再配達の増加を受けて荷物のコンビニ受け取りなどで負担を減らそうとする動きもあります。ただ宅配便の便利さは文字通り「宅配」であることで、コンビニ受け取りは利便性を大幅に低下させます。Amazon dashボタンで注文した商品をコンビニで受け取る、そんな無意味な行為はしたくありません。

問題解決は事業者側の工夫で

Amazon dashボタンは押す時間によって商品の到着時刻は変わります。僕の住んでいる場所だとお昼頃から夜中にかけてボタンを押せば翌日の午前中に荷物が届きます。また朝にボタンを押せば当日の午後に届きます。なのでボタンを押すタイミングやdashボタン以外のAmazonの注文状況によって1日に何回もクロネコヤマトが家に来ます

これをAmazon側が改善するだけで宅配業者の負担はかなり減るでしょう。それに宅配業者も人員の拡充や設備投資をすることで宅配便を効率よく捌ける体制を作れるはずです。それでサービスの料金が上がるなら宅配の便利さと料金を消費者が秤にかければいいと思います。個人的にAmazonプライムの料金が倍になってもAmazon dashボタンを使うために加入を続けると思います。

Amazon dashボタンは「宅配」であるからこそ便利なサービスであり、このようなサービスはネット通販やIoTの普及により今後も増えていくはずです。その時代をどう捌いていくか、これは宅配事業者にとってはピンチではなく大きなチャンスであるとも思います。


サントリー天然水 Dash Button