3月はスペシャルイベントだけでなく綱島の研究施設オープンにも期待

Appleは3月にiPadの新モデルなどを発表するスペシャルイベントを開催するとみられています。おそらく3月下旬に開催されるスペシャルイベントについては様々な憶測が飛び交っており、徐々に期待感も高まりつつあります。このスペシャルイベント以外にも3月に日本でのAppleの動きとして注目したいのが綱島に建設中の研究施設(綱島テクニカル・デベロップメント・センター)の業務開始です。

既に建物は完成

綱島に建設中の「Tsunashima サスティナブル・スマートタウン」の一部としてAppleは研究施設の建設を進めてきました。他の施設に先駆けて施設は既に完成しているとみられ、あとは資材搬入や人員の移動を待つだけの状態です。政府からも菅官房長官が1月に研究施設を視察しており、そこでも3月に活動開始と紹介されています。

僕も同時期に建物の外観を見てきましたが、その時点でいつでも稼働できるくらい完成していまし。まだ工事の業者が入っていましたが、内装の最終的な仕上げをしている感じで、受付にはMacも置かれてAppleのロゴも掲げられていました。3月中に何らかのアナウンスがあって研究活動が始まるのでしょう。もしかしたらメディアを招いてオープンのお披露目もあるかもしれません

研究内容は不明

Appleに限らず、多くの企業にとって技術研究の詳細は企業秘密に属する情報です。新製品や新サービスに直結する研究は同業他社に情報を与えないために秘匿されることが一般的です。綱島TDCでの研究活動の予定についても詳細は分かっていません。ティム・クックCEOも研究内容について聞かれた際、詳細の回答を拒否しています。

iFixitより

ただ推測することは可能でしょう。綱島のTDCの規模はかなり大きく、数百人の人員がこの場所で様々な研究をすることが可能な規模です。とは言えAppleが大量の研究者を募集している気配はなく、自前で研究者を揃える感じではなさそうです。そのため、おそらく綱島TDCは部品供給企業との共同研究の場になるのではと予想しています。

将来的には独自研究や大学との共同研究にも使われる可能性はありますが、当面は日本各地にあるAppleのサプライヤーとの共同研究がこの施設の主要な業務になるんじゃないかなーと考えています。