じぶん銀行「スマホATM」はもう一歩足りない感じ、でも未来感はある

3月27日、じぶん銀行のiPhone、Andoroidスマートフォン用のアプリがアップデートされ「スマホATM」なるサービスが使えるようになりました。僕もさっそく使ってみたのですが、確かに未来を感じる面白さがある反面、これだけじゃめちゃくちゃ便利って感じではないという第一印象でした。

初期設定は煩雑、出入金操作も面倒

いくらスマホだけでセブン銀行のATMから出入金ができるといっても、初期設定はセキュリティを考慮して多少煩雑になっています。ワンタイムパスワードが電話の自動音声で通知されるなど、すこし面倒なところはあります。ただ初期設定は一度完了させればいいので、この煩雑さはそれほど問題にはなりません

問題なのは毎回の出入金の操作も面倒なところです。キャッシュカードならカードを入れて暗証番号と金額を入力すれば完了なのですが、「スマホATM」はこれに加えてQRコードの読み取り企業コード(4桁)の入力が必要です。キャッシュカードよりも手間は増え、スマホだけでスマートなA出入金というイメージとは程遠い状態です。

Apple Pay + スマホATMで財布は不要に?

ただ「スマホATM」に可能性を感じないわけではありません。昨年から日本でもApple PayAndroid Payの普及が始まっており、キャッシュレス社会が徐々に近づいてきています。しかしまだまだ現金の必要な状況は多くあり、財布はまだまだ必需品です。ここに「スマホATM」が登場したことで、状況はすこし変わるかもしれません。

普段の買い物はApple Payで決済、でもどうしても現金が必要な時は「スマホATM」で現金を引き出す。そんな生活になれば財布は不要となるでしょう。このような生活にはもう一段、Apple Payの利用場所が拡大する必要がありそうですが、「スマホATM」を使ってみて、それほど遠くない未来に財布を持ち歩かなくてもいい日が来そうな気にはなりました。なお、スマホATMの利用はじぶん銀行の口座とじぶん銀行アプリが必要です