AppleとAmazonが一定の交渉を持ち、Apple TVでようやく「Amazon プライム・ビデオ」アプリが配信されるようになる、という情報は先週に出ていました。しかし今日になって、このアプリ配信がWWDCで発表されるとBuzzFeedが報じました。これを報じたJohn Paczkowski氏はこれまでも正確な情報をリークしてきた実績を持ち、今回の情報も信ぴょう性の高いものとして受け止められています。
課金システムの変更も発表?
AppleとAmazonが対立した原因となったのが、Appleによるコンテンツへの課金システムだとも言われていました。このシステムへの不満はAmazonだけのものではなかったと考えられ、Appleはサブスクリプション(定期購読)課金について、2年目以降のコンテンツ配信者への分配を70%から85%へと増額しています。しかしそれでもAmazon プライム・ビデオはApple TVには帰ってきませんでした。
もしかしたらさらなる課金システムの変更がAmazon プライム・ビデオのApple TV復帰のきっかけになったのかもしれません。そしてこの変更された課金システムが全ての配信者にも適用されるのではないでしょうか。Appleは多くの場合で特定の企業を特別扱いすることはありません。それなら開発者向けのイベントであるWWDCでの発表というのもしっくりきます。
WWDCで発表なら近いうちに対応?
先週、プライム・ビデオアプリがApple TVにも対応すると報じられた時、対応時期は「この夏にも」とされていました。しかしWWDCで発表されるなら、もしかしたら「夏」まで待たなくていいかもしれません。早ければ「今日から」と発表される可能性もあり、一気に配信時期が前倒しになるのではないかと期待しています。
またプライム・ビデオがApple TVで見られるよになれば、Amazonの通販サイトでもApple TV本体の販売が再開されるでしょう。世界最大規模の通販サイトでの取り扱いが再開されることで、多くの人がApple TVを買いやすくなります。Appleは今回の和解を受けて、Apple TVの魅力が増すだけでなく、販売促進にもつながるものとして、二重の意味で恩恵を受けられるのではないでしょうか。もちろんユーザーも嬉しいプライム・ビデオの対応です。