全国をカバーするタクシー配車アプリ「全国タクシー」がまた少し便利になりました。4月末からなのですが、アプリによるタクシーの呼び出しに東京と大阪の個人タクシーにも対応しています。東京では個人タクシーを選択すれば迎車料金が少し安くなるさため、利用拡大が期待できそうです。
選択肢が多いのは良い
東京で全国タクシーアプリで利用できるタクシー会社は、今回の個人タクシー協会の追加で3社となりました。日本交通はアプリ内で予約したタクシーの場所が逐一表示され、クレジットカード決済、Apple Pay決済、キャリア決済などに対応して非常に便利に使えるのですが、迎車料金が410円と少し高めに設定されています。
一方でイーエム無線は迎車料金が310円なのですが、ネット決済には対応していないため、財布さえ出さなくていいスマートな乗降はできません。今回追加された個人タクシーもネット決済が利用できないものの、迎車料金は最安の300円と設定され、ドライバーの運転技術や道路の知識などを考えると、使うなら個人タクシーかなーという気もします。
ネット決済は便利
東京都内を走るタクシーの一部ではSuicaやiD、QUICPayに対応しているためApple Payの利用が可能です。そのため財布を出さずにiPhoneやApple Watchで決済できます。それだけでなく、日本交通は全国タクシーアプリ内でApple Payやクレジットカード、キャリア決済の設定しておけば配車予約時に取得した番号を告げるだけで決済完了となります。スマホすら取り出さずに決済できるのは非常に便利です。
個人タクシーがこのような決済に対応するのは難しいのかもしれませんが、ぜひネット決済を導入していないタクシー会社(協会)も導入に向けて動いてもらいたいところです。日本では規制の問題がありUberやLyftが米国と同様のサービスを提供するのはほぼ不可能です。その役割はおそらくタクシー会社と配車アプリが担うことになりそうで、今回の個人タクシー協会の全国タクシーアプリへの参加はその流れを強めるものと考えられます。