iOS 11では個人間送金機能が追加される? Apple Payとの組み合わせは強そう

6月のWWDCで発表される(はずの)iOS 11には個人間の送金機能が搭載されると推測が出てきています。まだ確定的な情報ではなく、Appleが業界関係者と協議しているというレベルのもので、サービス開始時期も定かではありません。しかし仮にAppleが個人間の送金サービスに進出すれば、Apple Pay以上に社会を変えるきっかけになるかもしれません。(Apple、iPhoneで個人間送金できる独自サービス

個人間送金の用途は多数

既に日本ではLINE Payが個人間送金サービスで有名です。僕はまだ使ったことはないのですが、グループで行った飲食店での支払いやサークルの会費徴収買い出しの精算なんか使えそうなサービスです。これがiPhoneの標準機能になれば、さらに新しい用途が出てくるはずです。子供のお小遣いなんかもiPhone同士でやりとりされる時代が来るのかもしれません。

日本ではまだまだ進まないキャッシュレス社会ですが、昨年始まったApple PayAndroid Pay、さらには個人間送金サービスが普及することでキャッシュレス社会が少し近づきそうな気もします。iOS 11で個人間送金機能を搭載するとすれば、その普及に大きな役割を果たすことになるでしょう。

Appleは専用カードも用意?

LINE Payでは個人間の送金サービスで受け取った金額はプリペイドカードの残高になります。それを口座へと振り込むには手数料が必要であり、基本的にはカードで消費してしまう方が特になります。そのため送金サービスに対応したプリペイドカードを用意すればサービス全体の利便性向上につながります。Appleはこのプリペイドカード発行を目指しているようです。

Appleはプリペイドカード発行についてVISAと交渉していると伝えられており、VISA加盟店で通常のクレジットカードとほぼ同様に使えるプリペイドカードが、近い将来Appleから発行されるかもしれません。そうなればApple Pay個人間送金サービスの組み合わせで一気にキャッシュレス社会に近づきそうです。問題は日本でこれが使えるか、否かです

AppleのプリペイドカードがiDかQUIC Pay(QUIC Pay+)に対応るればOKなのですが、まずはアメリカでのサービス開始が優先されていそうで、日本のこともちゃんと考慮されているかどうか、少し心配です。