3月で通信大手3社によるキャッシュバック競争が一段落し、その後の携帯販売は比較的マイルドな販促競争に移行しています。結果として利用者が機種変更や新規、MNPで負担する金額は大きくなっており、スマートフォンの販売自体を押し下げる要因になっているようです。
BCNランキングではAndroidスマートフォンの順位が復活して「Android復調の兆し!? 4月のBCNランキングでauの「Xperia Z1 SOL23」が首位!」のような記事が書かれていますが、実際に集計している人のTwitterアカウントは
スマートフォン全体の販売台数が前年や前月に比べ、大幅に減少している状況で、シェアがアップしても、それは復調とは言えない。4月単月では、AndroidもiOSも大幅な前年割れ。GW中に書き上げようと思いつつ、体調不良で手が動かなかった……
— ななしの人@湘南 (@sf_mi) 2014, 5月 7
と述べています。4月はスマートフォン全体の販売が大幅に落ち込んでいるようです。このBCNの集計結果を裏付けるように、携帯ショップ大手(ソフトバンク系代理店)のベルパークが発表している月次報告もかなり厳しい数字となっています。
新規契約は前年同月比で29%ダウン、機種変更にいたっては同32.3%ダウンとなっています。みまもりケータイやUSIM、フォトビジョンといった「純増」商材の販売が減っている影響もあるようですが、それでもかなりの落ち込みになっています。
キャッシュバックは不公平感という副作用を持っていましたが、利用者が端末を安く手に入れられる方法でもありました。業界で揃ってキャッシュバックを縮小した影響が端末販売台数の減少に繋がった可能性は大いに考えられます。
iPhoneは日本では大人気という報道もありましたが、キャッシュバックが縮小してからの販売が実際の需要を反映させているのかもしれません。そういう意味で次期iPhoneがどのような売れ行きを見せるか注目です。発売直後は従来通り盛り上がるでしょう、ここにはもともとそれほどキャッシュバックがありませんでした。しかし発売直後と同様に2月、3月も大量の端末が販売されるのかは微妙です。どうなるのでしょか。