Apple Watch Series 3からLTE通信機能が搭載され、iPhoneから独立して単独での利用も可能になりました。ただ単独で利用した場合のバッテリーの減り方は激しく、ここ数日で検証した結果、通話では1時間から2時間、通話を除く単独利用でも24時間程度しかバッテリーが持たないことがわかりました。
従来通りの使い方なら2日は余裕
Apple Watch Series 2ではバッテリー性能が向上し、毎日充電する必要がなくなりました。その性能はSeries 3にも受け継がれており、一日充電を忘れた程度で利用に支障をきたすことはありません。腕につけて、通知を確認したり、時間を確認したりする使い方だと48時間は余裕でバッテリーは持ちます。
ただSeries 3から搭載されたLTE通信機能を使うとバッテリーを多く消費診ます。特に通話はバッテリーを激しく使うようで、5分の通話で5%程度の残量低下が見られました。このペースで考えるとフル充電していたとしても通話は100分が限界だと考えられます。長電話はApple Watchが想定する使い方ではなようです。(上記グラフの32時間から33時間にかけて通話を含む単独利用)
また通話を使わなくても、LTE通信機能を使ってApple Watchを単独で利用した場合はバッテリーの減りが激しくなります。iPhoneとペアリングして使っているときは1時間に1%から2%ほどしかバッテリーを消費しない反面、単独利用では1時間で3%から4%も消費します。倍以上のスピードでバッテリーが減っていく計算です。
Series 2と大差なし
LTE利用時のバッテリー消費が激しいのはApple Watch Series 3の特徴ですが、1日に30分程度の単独利用だとすればApple Watch Series 2の消費ペースと大差ありません。バッテリーが長持ちすることはApple Watchの大事な部分であり、機能が拡大しても持続時間が短くなっては意味がないと思っていただけに、Apple Watch Series 3のバッテリー持続時間は満足できるレベルだと思います(Seires 2は60時間使用で残量19%、Series 3は51時間使用で残量16%)。
細かく検証しましたが、毎日充電する習慣があればApple Watchのバッテリー残量を気にする機会はあまりないかもしれません。1日使って夜に充電するのを忘れても、翌日朝でもまだ70%はバッテリーが残っています。その日の夜に充電すれば大丈夫です。また1泊程度の出張や旅行に充電器を持っていく必要もないでしょう。バッテリー持続時間は実際の使用において満足できるレベルと言っていいと思います。