本日(9月5日)未明、AppleはwatchOS 4.0.1をリリースしました。このバージョンで大きな機能の追加はなく、発売前から指摘されていたセルラー通信に関する問題を解決しています。しかしiOSでも11.0.1、11.0.2と相次いでリリースされるなど、この秋リリースされたOSには修正が多い印象です。
iOS 11の完成度は…
iOS 11は操作や表示を従来から大きく変えており、確かに目新しいOSになっています。しかしデザイン面での完成度があまり高くないと批判を受けたり、一部機種でシャットダウンが頻繁に発生したり、前回修正された一部メールクライアントでのメールの不具合、そして今回修正された通話中にノイズが入る不具合など、多くの問題を抱えていたのも事実です。
不具合が順次修正されるならいいのですが、できればiOS 11の公開時にしっかり点検してから出して欲しかったです。iOS 11は正式版公開時点であまり完成度が高くなかったと言われてもしょうがないでしょう。またwatchOS 4についてもApple Watchの発売前から不具合が指摘されるなど、こちらもあまり褒められたものではありません。
OS更新の信頼性は上がっているが
一時期、iOSの新バージョンをインストールすることでスマートフォンとしての機能に致命的な不具合が生じることがありました。また更新自体に失敗してiPhoneが全く動かなくなるという事態も発生するなど、iOSの更新に対する信頼性は大きく低下していました。これを解決するためにAppleはベータソフトウェアプログラムを開始するなど、正式リリース前までに重大な欠陥を排除できる体制を整えました。
おかげでiOSやwatchOSの更新で致命的な欠陥が出ることはなくなりましたが、今回は小さな不具合が多数見つかっており、新機種・特定機種における不具合に対してはベータソフトウェアプログラムがあまり機能していないという印象です。iOSの新バージョンが公開されても、不具合が怖い(頻繁な修正版のインストールが面倒)から様子見という人が増えることはあまり好ましいことではありません。ぜひ小さな不具合も修正した上で正式公開をお願いしたいと思います。