Apple Payの進化 日米で比較

Apple Payがアメリカで開始されてから2年以上、日本で開始されてから1年以上が経過しています。それぞれ使える場所はかなり増えているようでアメリカのネットメディアがApple Payの進化をまとめた記事を掲載しています(Apple Pay Progress: Gas pumps, ATMs, person-to-person, more)。この記事にあるアメリカのApple Payの進化と日本の現状とを比べてみます。

Apple Pay Cashはアメリカだけ

アメリカのApple Payは昨年から個人間送金が可能になりました。これは非常に大きな進化ですが、日本ではまだ使えるめどが立っていません。この点ではアメリカが大きくリードしていると言っていいでしょう。家族同士、友人同士での支払いはApple Pay Csahでかなり便利になったと記事中にもあります。

米国ではまたApple PayでATMからお現金を引き出すこともできます。日本でもスマートフォンだけで現金を引き出すことはできるのですが、利用できる銀行は限られ、煩雑な操作が必要なのでApple Payで現金を引き出すことができるようになれば便利になるはずです。

店舗では日本がリードか

記事によればアメリカでもApple Payの実店舗で利用可能な場所は広がりつつあるようです。しかしこの分野ではSuicaの決済ネットワークを利用している日本のApple Payに軍配が上がりそうです。アメリカで利用できると書かれているレストラン、コンビニ、スーパー、ファストフード店、キオスク、コインランドリー、駐車場、自動販売機、交通機関、ガソリンスタンドなどは、日本でもかなり多くの店舗で利用できます。

それだけでなく、日本ではコインロッカーシェアサイクルもApple Payのシステム(iPhoneやApple Watch内のFelica)で利用できるようになっています。また駅ビルに入っている理髪店(1000円カット)博物館公園の入園料もApple Payで支払うことができます。実店舗での利用については日本の方が一歩リードしていると言っていいでしょう。

六義園の決済端末

日本でもいつかApple Pay CashATMでの現金引き出しができるようになれば、日本のApple Payはさらに便利になるはずで、これらの実現には大いに期待します。