Apple関連で信頼できる情報を発信するKGI証券のアナリストが興味深い予測をしています。同氏の予測ではiPhone Xは今年の秋に最新機種が出ても、これまでの製品のように型落ちモデルとして値下げされて販売が継続されることはない、としています。
他の機種への売り上げに影響？
iPhone Xの新モデルが今年の秋に発売され、現行のiPhone Xが100ドル程度値下げされて販売が継続するとすれば、新モデルであるiPhone 8sやiPhoen 8s Plusの売り上げに大きなマイナスの影響を与える可能性があるとKGI証券のクオ氏が指摘しています。
確かにiPhone Xは非常にパワフルで先進的な機種だけに、発売から1年経過したくらいで性能や斬新さが色褪せることはありません。100ドル程度値下げされてしまうとiPhoneの新モデルの強力なライバルになってしまう危険性はあります。それならiPhone Xシリーズは常に最先端のハイエンドモデルとしての役割（値下げなし）を突っ走る方がいいのかもしれません。
高価格スマートフォンには限界も
ただiPhone Xの立ち位置は微妙です。iPhone Xは当初の見込みよりも売れ行きが鈍いとされ、その最大の原因は価格の高さにあるとされます。最低価格で999ドル（約11万円）となったiPhone Xを「お手頃価格」と感じる人はあまりいないと思います。予約開始直後、販売直後こそAppleファン、iPhoneファンからの需要で品薄状態となりましたが、その後は供給が安定したこともあり比較的手に入りやすい状態となっています。
iPhone XよりもiPhone 8が売れ筋となっていることからもわかるように、多くの人は超ハイスペックで高価なスマートフォンよりも、お手頃価格である程度高性能な機種を選ぶ傾向が強くなっています。こうした環境もあり、iPhone Xの立ち位置は微妙になりつつあると考えられます。