Apple 2018年第1四半期 iPhoneは販売台数減少も売上高増加

Appleは先ほど2017年10月から12月まで(2018年度第1四半期)の業績を発表しました。非常に順調な数字で、同社の株価は時間外取引で一気上昇しています。また興味深いことにiPhoneの販売台数は減少しているものの、売上高は増加するなど、iPhone Xの高価格路線がAppleの業績を下支えした格好となっています。

販売台数100万台減

2018年度第1四半期は前年同期に比べてiPhoneの販売台数が約100万台減少しています。しかしiPhoneの売上高は70億ドル以上も増加しています。旧モデルとの併売が一般的となって単純な比較はできないのですが、iPhone 8/8 Plus、iPhone Xの販売台数はそれほど伸びていないものの、価格の高いiPhone Xが売れたことで売上高は確保されたということでしょう。

ただこの数字には為替相場の変動分も含まれており、単純にiPhoneの高価格路線が成功したことを裏付けるものではありません。ドルは2016年年12月31日から2017年12月31日までに対ユーロで14.1%対円で3.7%対元で7.1%の値下がりを記録し、ドル建てでの売上高がかさ上げされていることにも留意が必要です。

iPadは販売台数増加に

これまで販売台数の減少続いていたiPad低価格のiPad(5th)ハイスペックモデルのiPad Proの2モデル戦略が成功したと言っていいでしょう。販売台数は前年同期比で90万台増加し、売上も3億3,000万ドルの増加を記録しています。これまで不振が続いていたiPadですが、今回の数字はファンとして心強いものとなりました。

またApple WatchApple TVなどの売上高が含まれる「その他製品」部門も好調です。前期比で140億ドル以上の売上高増加となっており、Apple Watchの販売台数がしっかりしてきていることを裏付ける数字と言えそうです。またApple Musicの売上Apple Payの手数料収入を含む「サービス」部門も非常に好調です。今回の業績発表はAppleの好調さを裏付けるものになりました