2週に1度の頻度で更新される総務省の携帯電話基地局免許情報が本日最新の情報に更新されました。その情報によるとau LTEのうち下り最大150Mbpsの基地局免許数は7,746となり、112.5Mbps基地局が9,796に達しています(双方iPhone, iPadでは100Mbps)。
なかなかの数です。ただauの場合は150Mbps、112.5Mbps、75Mbpsで重複して免許を取っている場合が多く、この中で実際に「超LTE(下り最大100Mbps以上)」で運用されている基地局数は両者(7746と9796)を足して2で割ったくらいでしょう。
一方で「超LTE」の名付け親ドコモはBand3の150Mbps基地局が961局、Band1の112.5Mbps基地局が7,721局とauとほぼ同等にはなっています。ただauと同じくBand1の基地局は75Mbpsと重複した基地局も多くあり、このすべてが超LTE対応とはなっていません。基地局免許数で考えるとドコモはauを追撃中といったところでしょう。
しかし「超LTE」の運用方法はドコモ有利と言えそうです。ドコモは100Mbps以上のLTEを都心部で運用しているのに対して、auでは郊外での運用が主体です。結果としてドコモの方が多くの利用者をカバーしていくことになりそうです。
速いLTEは正義です |
ドコモ自身が超LTEと名付けたことからも分かるように、LTEのスピード最高速競争に関してはドコモとauが主導していくことになるでしょう。特に利用者の多い場所をカバーするドコモはこの超LTEをウリの一つにしていくことになると思われます。一方でソフトバンクは4月からのプラチナLTE(下り最大75Mbps)でスピード以外の部分で反撃の機会をうかがうという状況です。