昨年のiOS 11.2の公開と同時にアメリカで個人間送金サービス「Apple Pay Cash」が始まりました。ただアメリカ以外での利用はまだできず、その他の国にApple Pay Cashが広がる気配もあまりありません。しかし日本のユーザーでも、いたるところにApple Pay Cashにつながる表記を確認することはできます。
iMessageや連絡先アプリに
既に気づいている人もいるかもしれませんが、連絡先アプリで個別の連絡先を開くと右端に「支払い」アイコンが表示されます。このアイコンをタップするとメッセージアプリが起動し、Apple Pay Cashの送金画面になります。もちろん日本では使えないので「現在、xxxはApple Pay Cashで送金された支払いの受信はできません」と表示されます。まるで相手方が対応していないような文言ですが、こちらも対応していません。
またWalletアプリを開くと、Apple Pay Cashの設定画面へと進めます。こちらも日本では設定できないため、エラーメッセージが出てくるだけですが、これもApple Pay Cashに繋がる表示です。
残高確認も可能
Apple Pay Cashは送られた金額をプールしておいて、それをApple Payで使ったり、自身の口座へと送金したり、再びApple Pay Cashで送金したりできます。なのでその残高情報は重要なのですが、この残高情報も日本のユーザーが確認することができます。Apple IDの設定サイトには「APPLE PAY CASHの残高」という項目があり、そこに数字が記されています。もちろん残高は「0ドル」ですが。
ここまでApple Pay Cashに繋がる表記、表示が多ければ、日本でも間もなくサービスが始まると期待してしまいます。クレジットカードの利用規約上の問題からアメリカと同様のサービスは難しいかもしれませんが、既に日本でもLINE Payなどの個人間送金サービスが始まっています。Apple Pay Cashの導入もそれほど難しいとは思いません。
近い将来、日本でもApple Pay Cashが使えるようになることを強く期待しています。