AppleはiOS 11の新機能としてApple Payに個人間送金機能を追加します。まずこの機能はアメリカで提供されるのですが、送金はクレジットカードからは3%の手数料、デビットカードでは手数料なしで利用できるとしています。
クレジットカード枠の現金化に使われる?
日本ではクレジットカードのショッピング枠を換金目的で利用することをほとんどのカードの規約が禁止しています。そのため換金性の高い商品はクレジットカードで決済できないことが多くあります。ただし最近話題になったフリマアプリでの現金化の手法など、新手の方法がどんどん考案されているのが実情です。
もし日本でもApple Payの個人間送金が3%の手数料でクレジットカード決済が可能になるとすれば、現金化の手段として多く使われる可能性はありそうです。そのため日本でApple Payの個人間送金サービスが利用できるようになるのは、少なくとも対策(Apple Payのデビットカード対応、現金チャージシステムなど)が実施されて以降になるのではないでしょうか。
LINE Payも現金チャージのみ送金可能
現在、日本で個人間送金サービスを実施しているLINE Payも個人間送金にクレジットカード決済は使えません。日本の商習慣(クレジットカード規約)に準拠し対応だと思われますが、現実的にApple Payも日本で個人間送金に対応するにはこういう形式をとるしかないでしょう。
アメリカではiOS 11のリリース直後、今年の9月からサービスが始まると予想されますが、日本ではまだまだ先になるのでしょう。個人間送金が多くの人が利用できるサービスになれば面白いとは思います。Appleが上陸する前にLINE Payがどこまでユーザー数を獲得できるかは日本の個人間送金の動向にとって重要かも知れません。