3月以降、LTEスピード比較(記事、広告)は根本的に変わるはず

iPhone 5発売以降、飽きるほどスピードテストが行なわれ、キャリアごと、機種ごとに比較した記事や広告も多く出回っています。しかし測定方法や測定場所の選定方法は統一されておらず、どこかのキャリアに有利な場所や時間が選ばれているのでは?と勘ぐられる記事や比較も多く見受けられます。

こうした問題に対処するため総務省は「インターネットのサービス品質計測等の在り方に関する研究会」を立ち上げ、3月には一定の方向性を示す考えとしています。実際にこの研究会で、これまで計測したきた企業が「この取組(スピード比較)は、赤字となっているが、例えば、調査結果を No,1 になった企業の広告に使ってもらうこと等により収入を得ることもある」と発言しており、公平性が保たれているか微妙なところでした。

このバラバラだった計測方法などを統一するのが研究会の目的で、専用アプリも開発されるようです。また計測場所はまず人口や昼間、夜間人口をもとに500mメッシュを予め決めた数だけランダムに選定し、そのメッシュ内でさらにランダムに3ヵ所ほど選び出して、混雑時間帯、空いてる時間帯にそれぞれ速度を計測します。現在想定されている方法では542メッシュ、1624ヵ所での測定となり、かなりの地点での測定が予定されています。(詳細は計測手法および項目について(案)参照:PDF)

ランダムに選ばれたメッシュ内でランダムに選んだ3ヵ所で計測

この調査が実施されれば、今までのような恣意的な速度比較は不可能になるのではないでしょう。3月以降、速やかな実施と結果の公表を期待しています。通信技術は日々進化しており、計測から公表まで2ヶ月、さらに次の計測が6ヶ月後なんていうお役所仕事では意味のない調査になってしまいます。できれば3ヶ月ごと、結果は1週間ほどで公表というスピード感でお願いしたいところです。