iPhone 5から始まったLTEサービスですが、このiPhone 5ではLTE対応周波数が限られていました。auのLTEサービスはメインバンドがBand18であるのに対して、iPhone 5はBand1にしか対応せず、auのLTEは繋がりにくいとの印象が広がりました。またエリアやカバー率で不明瞭な表記を行なったことに対して非難が集まり、iPhone 5はauにとって忘れたい機種になっているでしょう。
しかしauはBand1の整備を見捨てたわけではありません。というよりauのLTEではBand1が高速化の中心に位置づけられており、150Mbps、112.5Mbpsエリア構築の主軸になっています。高速化が広範囲で進んでいる影響か、整備済み箇所もコンスタントな増加を記録しています。
auの整備最新情報より |
上のグラフはauがLTEサービスを開始してからのBand1の整備済み箇所の累計推移ですが、2013年12月は少しペースを上げています。12月は2回に分けて整備済み箇所が発表されましたが、一ヶ月で2,200ヵ所以上で整備が行われ、意欲的な整備が行われていることがわかります。また、これからもBand1の整備は継続していくと見て間違いないでしょう。現時点でエリアはまだまだソフトバンクに及ばないですが、高速LTEの担い手としてBand1も積極的に整備されているように見えます。
auにはこれからもBand1のLTEエリア拡大、高速化の推進と同時にエリア内の通信の品質向上にも努めてもらいたいところです。