先日のスペシャルイベントで発表されたiPhone XS/XS Plus、iPhone XRはデュアルSIM、デュアルスタンバイに対応します。またApple Watch Series 4の新しい機能として心電図測定が大々的に発表されました。しかしこれらは日本では当面使えない仕様のようです。
eSIM対応国に日本ナシ
新しいiPhoneは中国で販売されるモデルは2枚の物理SIMを差し込む仕組みになっていますが、それ以外では物理SIM1枚とeSIM1つという組み合わせでデュアルSIMに対応しています。日本でも対応するとすればeSIMを使ったものになると思われますが、現時点でeSIM対応キャリアに日本のキャリアはありません。
大手キャリアも将来的にデュアルSIMに対応する可能性はあるのですが、これまでiPhoneの仕様に合わせて積極的にネットワーク・システムを構築してきた日本の大手キャリアが非対応としている点が気になります。3社ともに技術的な問題があるのか、自社のメリットにならないと判断したのか、導入に積極的になれない理由があるのでしょう。新しいiPhoneの数少ない目玉機能だったので非常に残念です。
心電図測定器は医療機器
Apple Watch Series 4の発表で一際大きな歓声が上がったのが心電図測定機能です。Appleもこの機能を組み込むために医療機関と連携して開発し、アメリカの医療機器としての認証を得ています。しかし認証を得ているのはアメリカのみのようで、その他の国では心電図測定機能自体が使えない可能性が高そうです。
iPhoneのデュアルSIMもApple Watchの心電図測定機能も目玉機能となっていただけに、非常に残念です。ただデュアルSIMについては通信キャリアの努力次第という面もありそうで、いずれ対応するのではないかと淡い期待を抱いています。