Appleは25日未明にiOS 12.3.1を公開しました。バージョン番号からもわかるように新機能やパフォーマンス向上を目指したものではなく、メッセージアプリ関連の不具合修正が中心の更新となっています。
「不明な差出人」周辺の挙動
Aopleは更新の説明で「(iOS 12.3.1では)“メッセージ”で、“不明な差出人をフィルタ”が有効になっていても、不明な差出人からのメッセージがチャットリストに表示される可能性がある問題を修正、“メッセージ”で、不明な差出人からのスレッドに“迷惑メッセージを報告”のリンクが表示されない可能性がある問題を修正」と説明しています。確かに知らないアカウントから変なメッセージが届くこともあるので、この不具合は困るので早急に修正されてよかったです。
まあ最近はキャリアメールの迷惑メッセージやiMessageのスパムもほとんど見かけないので、この不具合に気づくことはありませんでした。しかしスパム対策をしていないユーザーの中にはiOS 12.3で迷惑メッセージが増えたと感じた人もいるのかもしれません。特に急ぎではないのですが、セキュリティ面でのアップデートもあるようなので時間があるときにiOS 12.3.1に更新しておくといいでしょう。
iOS 12.4とiOS 13
6月のWWDCでは次期OSとしてiOS 13の詳細が発表されます。発表直後からiOS 13のベータ版が公開され、新機能のテストと挙動のチェックが行われることになるでしょう。また現在はiOS 12.4 beta 2が公開されており、まもなく2つのベータ版が並存する形になります。iOS 12.4ではアメリカでのApple Cardサービス開始に対応するとされ、現地では大きな更新になりそうです。
ただ日本でApple Cardが提供されるメドは立っておらず、日本のユーザーの関心はiOS 13へと向かうことになるのでしょう。今回の更新は不具合の修正だったのですが、iOS 12は比較的不具合の少ないiOSバージョンでした。iOS 13も不具合を少なくすることに注力して欲しいところです。