評判の悪かったau Band1のLTE、どこまで挽回できるか

auのLTEは主にBand1(iPhone 5ではこれしか使えない)とBand18(Android端末やiPhone 5s/5cはこれも使えるLTE)で構成されています。Band1のLTEはエリアが狭く、通信が安定しないとして不満が多く見受けられましたが、その改善策として基地局の大量設置と高速化が進められています。

高速化は郊外から始まり、徐々に都心へと進んでいるようですが、東京23区でようやく75Mbps化が始まりつつある段階です。また基地局の建設も進められているようで、免許数では既にソフトバンクのBand1のLTEに列ぶ水準まで来ています。

そして昨日、10月分のBand1のエリア整備実績が報告されました。10月は2回に分けて発表されたのですが、前半は567ヵ所、後半で725ヵ所が整備され合計1,291ヵ所でLTEエリアが整備されています。中には既存エリアで感度を向上させている場所もありますが、新たにLTEエリアとなった場所も多く含まれています。(4G LTEサービスエリア最新情報

発表されたエリア数をもとに作成

KDDIは2014年3月末までに実人口カバー率80%台半ばを目標に整備しているとしています。既に実人口カバー率は78%程度まで来ているようなので、ここから人口カバー率を上げるのは地方の人口の少ない場所を細かくカバーする必要がありそうです。

評判のいいBand18のLTEも次第に通信量が増えるに従って、品質が低下すると予想されています。その低下を防ぐ意味でもBand1のLTEを広く普及させることは必要でしょう。auが落とした評判をどこまで挽回できるか注目しています。