iOS 13で一番期待する新機能はNFCとオートメーションの連携

iOS 13からはNFCタグへのタップがホームアプリのオートメーションのトリガーになります。その使い方を詳細に説明した動画がアメリカのネットメディアに掲載されています。動画を見る限り、この機能はかなり期待できそうです。

Hey, Siriより簡単

ホームアプリのオートメーション機能は様々なトリガーによって作動します。「Hey, Siri」と呼びかけてシーンを起動したり、時間情報位置情報などをトリガーとして複数のHomeKit対応家電をコントロールすることが可能です。これに加えてiOS 13では任意のNFCタグへのタップがトリガーとなります。

NFCタグへのタップだけでいいので、声を出す必要もなく、タップするNFCごとにより細かい設定が可能になります。例えば、帰宅時に玄関扉の右側のNFCタグをタップすれば、ドアが開錠され、玄関、廊下、リビングの照明がONになり、また家を出る時は左側のNFCタグをタップすれば施錠され、家の照明を全てOFFにし、ブラインドを閉める。といった細かい使い分けが可能になります。

HomeKit対応の家電だけでなく、iPhoneの設定も一度に済ませることが可能で、帰宅時のオートメーションに「Wi-FiをON」、出発時に「Wi-FiをOFF」などを加えることもできます。また寝室のいつもの場所にNFCタグを設置しておけば、そこにiPhoneを置くと「おやすみモードをON」にすることも可能です。Apple Musicの再生なんかもNFCタグへのタップをトリガーにすることができ、工夫次第でかなり便利になるはずです。

Apple Watchが対応するか

NFCへのタップがオートメーションのトリガーとできる(バックグラウンドでNFCタグ読み取りに対応している)のは、現時点ではiPhone XS, XS Max, XRの3機種のみです。もちろん秋に発売される新機種は対応すると思われますが、この機能を一番便利に使えそうなApple Watchが対応するかが気になるところです。もしApple WatchがバックグラウンドでのNFCタグ読み取りに対応し、iPhoneと同様にオートメーションのトリガーを引けるのなら、様々なオートメーションを起動するのにiPhoneを取り出す必要もなくなります

NFCタグを使ったこの機能はかなり便利になるはずで、iPhone、Apple Watch(対応すれば)の可能性をさらに広げることになりそうです。またショートカットアプリSiriもNFCタグと短所を補完し合うことで、今よりも用途が拡大するはずです。大いに期待しています