iOS 13ではiOS端末でもicloud.comをSafariで開くことができ、そこにある様々なWebアプリを使えるようになります。このicloud.comにFace IDやTouch IDでログインできる機能が実装されていることがベータ版の利用者の報告で判明しています。
これまでのicloud.comは
iOS 12まで、iOS端末のWebブラウザではicloud.comトを開くことはできませんでした。ただicloud.comで提供されているWebアプリは、ほぼ全てiOSアプリが提供されており、それを使った方が機能も充実していて使い勝手もいいので、誰もこのことを問題とはしていませんでした。
とは言えiPadやiPhoneの使い方が多様化してきたこともあり、iOS 13からはiOS端末でのicloud.comへのアクセスが解禁され、そのログインにFace IDやTouch IDがが使えるようになります。これでicloud.comのログインにパスワードの入力が不要となるだけでなく、キーチェーンに保存されているパスワードを使うよりも素早くログインできるようになります。
用途は不明
icloud.comにiPhoneやiPadからすばやく、簡単に、そして安全にログインできるようになるのですが、ログインして何をするかという疑問は残ります。前述のようにicloud.comで提供されているアプリの殆どはiOSアプリで代替可能(というよりもアプリの方が使い勝手がいい)であり、わざわざWebブラウザでiCloudを利用する理由はかなり少ないと思われます。
唯一、News Publisher(Newsアプリの記事管理、投稿、アクセス情報閲覧などに使用)はWebブラウザからの利用しかできないのですが、このアプリを使っている人は殆どいないでしょう。icloud.comの可能性が広がり、利便性が向上するのはありがたいですが、Webブラウザから利用することはこれからもあまりないような気がします。