Appleの紛失防止タグ、ようやく少しずつ情報が出てきた

6月のWWDCで発表されたAppleの紛失・盗難防止機能についてはこれまであまり情報が出てきていませんでした。しかし少しずつではありますがその機能の詳細が判明してきました。

ARKitに対応

AppleはiOS 13から「iPhoneを探す」アプリを「探す」アプリに改修して、オフライン状態のiPhoneやiPad、MacBookなども発見できる機能を組み込みます。オフライン状態のデバイスを探すのは第三者のデバイスを経由して暗号化した位置情報をAppleに送信することで実現するのですが、暗号化技術を利用してユーザーの位置情報が誰かに漏れたり、Appleが把握することは不可能とされます。

さらにこの技術を利用して紛失防止タグ(小さな電子デバイス)も開発中という情報が出ています。iOS 13のベータ版内にこのタグを意味するコードが発見されていることから、このタグの発表も間近に迫っていると考えられます。このタグはiPhoneやApple WatchのBluetooth圏内から外れた場合に通知が来るように、互いに紐づけられるようになっていることもOSのコード内から発見されています。

またARKitを使って、拡張現実内にデバイスからの信号を表示して紛失物の発見を助ける機能の存在も明らかになっています。競合デバイスにあたるtileは音で紛失物を見つける手助けをするのですが、これだと家族が寝ている時などはあまり使えません。そのデメリットをARが解決してくれるのかもしれません。

iOS 13にこれら機能が盛り込まれていることから、オフラインでの紛失防止機能や紛失防止タグは次期iPhoneの発表イベントで合わせて発表されると期待しています。