先日、少しずつ具体的な情報が出てきたと記事にしたAppleの紛失防止タグにさらなる具体的な情報が出てきました。iOS 13内で発見された情報には紛失防止タグの外観や設定方法とされるものなども含まれており、この紛失防止タグが近々発表される可能性が一気に高まりました。
電池交換式か
以前からコードネーム「B389」として少しずつ情報が出てきていた紛失防止タグについて、ネットメディア「MacRumors」がiOS 13のベータ版内から大量の情報を発見しました。今回判明したのはタグの外観、探すアプリ内のアイコン、アプリでの挙動、ARKitの連携設定、電池交換方法など具体的な情報であり、すぐにでも実用に移れるような状態であると推測されます。
探すアプリ内には紛失防止タグの位置情報を表示する「アイテム」タブが設置され、デバイスの位置情報、友人の位置情報とは分けて表示されます。アプリ内の操作で紛失防止タグの音を鳴らすことができるのは競合製品と同じですが、タグの場所を友人や家族と共有できて共同で使っていものの管理も可能になります。紛失モードにしておくと、他のiPhoneユーザーが紛失物を発見した時に通知が出て、所有者にメッセージを送ることもできるようです。
さらにAR(拡張現実)を使った紛失物の捜索にも対応しているようで、その設定画面や設定時のコメントもiOS 13のベータ版内で発見されています。また紛失防止タグ本体は白い円形だと予想され、ネジを外して電池交換が可能なことも示唆されています。
競合製品より魅力的?
紛失防止タグは複数のメーカーから1つ2,000円〜3,000円程度で販売されています。Appleの紛失防止タグはこれら製品と真っ向から競合することになるのですが、製品価格次第でかなりいい勝負ができそうです。競合製品には位置情報の共有機能やARでの捜索、第三者によ発見機能などはそもそも搭載されていない、もしくは有料会員向けのサービスとなっています。
これらが標準で搭載されるAppleの紛失防止タグはそれだけで他社を一歩リードした状態だと言っていいでしょう。さらに第三者による発見機能も膨大なiPhoneユーザーが発見を助けてくれることになり、競合他社のサービスよりもずっと発見の可能性が高くなるはずです。9月11日に予定されているスペシャルイベントでこの製品が発表されるかははっきりしませんが、「One more thing…」で発表される可能性はあると思います。