Appleが開催すると噂されていた3月末のスペシャルイベントの開催はかなり難しくなっています。すでにAppleが中止の方向で検討している、中止を決定したとの噂も出ていますが、現在の状況でイベントを開催するのはほぼ不可能ではないでしょうか。
アメリカも入国制限
トランプ大統領は3月11日(現地時間)にイギリスを除くヨーロッパ諸国からの渡航を30日間停止すると発表しました。この決定は各分野に大きな影響を与えることになりそうですが、Appleのスペシャルイベントもその例外にはならないでしょう。
今回の決定でヨーロッパ各国のメディア関係者をイベントに招待できなくなったことで、開催のメリットが大きく減少することになります。もちろん入国制限のない国からだけメディア関係者を招待して開催することも可能ですが、この状況に至ってそのような判断になる可能性はかなり低くなっています。
Appleが開催しようとしていた発表イベントは中止になるでしょう。ちなみにこのイベントで発表されると予想されていたiPhone 9(iPhone SE 2)やiPad Proの新モデルは流出したiOS 14のソースコード内でその存在が確認されており、何らかの形で近々発表されることは確実でしょう。このままだとWebサイトを更新して新製品を発表することになると思われますが、それではやはり盛り上がりに欠けるのは否めません。
オンライン発表会という選択肢もまだ残っています。もともとAppleの各種イベントは全世界にリアルタイムで配信されており、会場を無観客としてオンライン上で発表イベントを実施するのは簡単です。ただイベント後の記者による実機体験は困難となり、何らかの対応が必要となるでしょう。これにどう対応するのか、Appleからいいアイディアが出てくるのではないかと期待しています。