AirPodsへの光センサー搭載はヘルスケアというよりエクササイズ管理?

将来のAirPods(完全ワイヤレスイヤホン)に光センサーが搭載され、脈拍数血中酸素濃度の測定が可能になりヘルスケアデバイスになるかもしれない。台湾メディアの報道を受け、ネットメディアが一斉に記事を配信しています。しかしイヤホンという製品の特性上、ヘルスケアデバイスになるとは考えにくい部分もあります。

常時装着ではない

AppleのヘルスケアデバイスといえばApple Watchが最初に思い浮かびます。Apple Watchは常時手首に装着され、その間はユーザーの脈拍が測定され続けています。継続的に測定することでその変化から病気の予兆を掴むことが可能になり、また毎日測定することで生活習慣を見直すきっかけにもなります。

しかしAirPodsではこうはならないでしょう。日常生活でイヤホンで音楽を聴く時間は限られており、また毎日使うとも限りません。そのためAirPodsで計測されるヘルスケアデータはApple Watchでのものに比べて使いにくいものになるのは容易に想像がつきます

エクササイズサポートに?

なので仮にAirPods(Powerbeats Pro)に光センサーが搭載され、脈拍や血中酸素濃度を計測するとすれば、それはエクササイズ管理が目的になると予想します。脈拍数は運動強度の目安になり、運動中に目標とする脈拍を超える(下回る)とイヤホンから音声ガイダンスが流れるなんて使い方は面白いでしょう。

また運動後にAirPodsのセンサーが呼吸、心拍数の落ち着きを感知すれば、次のワークアウト開始をイヤホンが教えてくれるというのも競技志向のユーザーのトレーニングに使えそうです。いずれにせよ、ワイヤレスイヤホンに心拍数を検知するセンサーが搭載されるとすれば、日々の健康管理よりエクササイズ管理・サポートの方が相性が良さそうです。これら機能を生かしてAirPods(Powerbeats Pro)がパーソナルトレーナーになる日が来るのかもしれません。