Appleは毎年の新製品発売のスケジュールをあまり変化させることがなく、これまで9月上旬にスペシャルイベントで最新のiPhoneを発表し、その週の金曜日に予約開始、翌週金曜日に発売というスケジュールで動いてきました。しかし今年は新型コロナウイルス蔓延の影響でこのスケジュールに変更が生じるようです。
発売は10月に遅れる
Bloombergは今月に入りiPhoneの発売が9月から10月に変更されたと報じています。また今日になってiPhoneのパーツサプライヤーが発表した業績予測が製造の遅れを示唆しているとも報じています。この記事を書いた記者は通常のiPhone開発・製造のスケジュールを熟知しており、最近になって記者が入手する情報の多くがiPhoneの発売が遅れることを示唆するようになっているのでしょう。
遅れの原因は新型コロナウイルスの感染拡大でApple本社と中国の製造工場、世界中に点在するサプライヤーの開発拠点、工場などとの往来が途絶えてしまったことにあるとされます。確かにリモートでの仕事が可能な部分も多いのですが、まだまだ実際にその場を訪れて確認すべきことや決めるべきことがたくさんあるのも事実です。そうした活動が2月から5月まで完全に止まっていたので、iPhoneの発売が遅れるのも当然なのかもしれません。
ちなみにBloombergはiPhoneの発売は10月と予想しているように、それほど大幅な遅れにはならないようです。すでに中国では経済活動が通常状態になっており、製造には問題ないのでしょう。それでも部品の供給量に問題が残っている可能性はあり、製造台数が限られてしまうなら今年のiPhoneは久しぶりに入手困難なiPhonoeになるかもしれません。