少し前からこの秋に発売されるiPhone 12にはこれまで同梱されていた5Wの電源アダプターが付属しないとの情報が多く出ています。それと合わせてAppleが20WのUSB-C電源アダプターを開発しているとうい情報もあり、この秋、iPhoneの電源アダプターを取り巻く環境は大きく変わりそうです。(Apple’s 20W charger, smaller ‘iPhone 12’ batteries found in filings)
別売でユーザーが選択
これまで5Wの電源アダプターがiPhoneに付属していたため、多くのユーザーはこのアダプターを使っていました。しかし5Wの電源アダプターは急速充電に対応しておらず、充電時間を短くしたいユーザーは改めて対応する電源アダプターを購入する必要がありました。その際、5Wのアダプターはほぼ使われずに放置されることになり、一度も使われることなく廃棄されることも珍しくありませんでした。
またワイヤレス充電器を購入した場合も付属電源アダプターが無駄になるケースも多くあります。このような充電環境、充電方法の多様化を受けて、Appleは5Wの電源アダプターの同梱を終了しようとしているのかもしれません。その場合、現在開発中の20Wのアダプターは少し価格は高いものの急速充電に対応するアダプターとしてユーザーの選択肢の一つになるのでしょう。
急速充電もいらない、ワイヤレス充電もいらないというユーザーは、今使っているiPhone、スマートフォンの充電器をそのまま流用するか、100円ショップで安い電源アダプターを購入すればいいことになります。電源アダプターを別売とすることでiPhoneの価格が安くなるなら誰も困らない変更になると考えます。ちなみに電源アダプターはApple製の物を使いたいと思うなら、家電量販店などに行かなくても5W(1,800円)、18W(2,800円)のもの双方が全国のセブン-イレブンで購入できます。