iOS 15正式版公開 iCloudプライベートリレー機能はOFFが無難

本日、iOS 15の正式版がリリースされました。数々の新機能が搭載され、見た目も機能も大きく変わっています。ただしiCloud(有料ストレージサービス)の新機能であるプライベートリレー機能(ベータ版)はOFFにしておくのが無難なようです。

外観も変化

iOS 15ではマップアプリが刷新されており、地図の色合いや特定の都市での建物などの表示に大きな変化がありました。地図の色合いが鮮やかになったことで、地図内の地形などが一目で区別できるようになりました。これら改善でより見やすいマップアプリになったと思います。

またコントロールセンターには集中モードのアイコンが設置され、一定時間、通知などを遮断することで仕事やワークアウトなどに集中できる環境を作りやすくなっています。これも面白い機能なので少しの間試してみようと思っています。

写真アプリは個別の写真を選択し、画面を下にスワイプする操作をすることで撮影機種の詳細が撮影場所、映り込んでいる人物についての情報と合わせてすぐに確認できるようになりました。これも何かと便利に使えるはずです。

iCloudプライベートリレー

iOS 15にはSafariからのWebサイトへの接続時にサイト管理者やルーターの管理者に提供するユーザー情報を制限する機能が搭載されています。この機能(プライベートリレー機能)を使うにはiCloudの有料ストレージを契約する必要があるのですが、利用することで個人情報をより保護できる機能として注目されています。

しかしこれまでサイト管理者はユーザー情報を利用してサイトに表示する情報の変更やユーザーの認証などをしていました。そのためプライベートリレー機能を使うと、正常にサイトが表示されなかったり、ユーザー認証に失敗したりといった不具合が出ることが確認されています。

結果として公衆Wi-Fiの自動ログインなんかも使えなくなるという報告もあります。さらにプライベート機能がアドブロックのような挙動をするためか、アドブロックを拒否する一部サイトの表示が拒否されることにも繋がっています。

現時点でプライベートリレー機能はベータ版なので、特にこの機能を必要と感じている場合を除いて、正式版の公開まで様子を見るほうがいいかもしれません。なお初期設定はOFFになっています。なのでよくわからないという人はあえてONにする理由はないと思われます。