AirTagは紛失モード中、拾った人がiPhoneを近づけることで持ち主の連絡先を表示する機能を持っています。この機能が悪意のあるサイトへの誘導に使われる可能性があると警告されています。
電話番号の表示欄
AirTagは紛失モードになると、拾った人が内蔵のNFCタグをiPhoneでタップすることで、持ち主の電話番号を表示することができます。しかし電話番号欄にWebサイトのURLを入力できないようにすることができず、悪意のある人がこの欄にフィッシングサイトに誘導するURLを記載することも想定されます。持ち主の情報を確認するためとして拾った人のiCloudのユーザーIDやパスワードを入力させる偽サイトにも誘導できてしまうため、注意が必要です。
AirTagは拾った人の情報を提供することなく、持ち主の情報が表示できます。もしAirTagを拾った時、持ち主情報から不審なサイトに誘導されそうになったら、それは危険の兆候です。そのまま拾得物(AirTag)を警察に届けるなりの対応をして、自身の手元から離しましょう。
ただ拾った人の情報を得るためとはいえ、かなり回りくどい方法なので、それほど悪用されることはないかもしれません。身近な人がIDやパスワードを知りたいと思ったときに、ターゲットを絞りやすいため、この方法を試してくる可能性はあります。頭の片隅にこの情報を入れておいて損はないでしょう。