M2チップ搭載MacBook Air(256GB)の動作は実際に遅いのか?

M2チップ搭載のMacBook Airはベースモデルのストレージが256GBと設定されています。SSD容量はM1チップ搭載のMacBook Airのベースモデルと同様なのですが、M1モデルのメモリが128GBx2だったのに対しM2モデルでは256GBx1に変更されています。この結果、ストレージへのアクセス速度が大幅に低下してしまったとされます。では実際の使用感はどうなのでしょうか。

SSDへのアクセス速度

M2チップ搭載MacBook Air(256GB)のメモリ構成が256GBx1になったことで、前モデル(128GBx2)に比べSSDへのアクセス速度が大幅に低下していることは既にベンチマークなどで確認されています。低下幅は大きく、読み込み速度が最大50%、書き込み速度が最大30%も遅くなっており、ネットでは大きな話題になっていました。ただベンチマークの数字は実際の使用感とは異なるため、実際に比較した人の感想で判断するべきではあります。

そこで、これまでM1チップ搭載MacBook Airのベースモデルを使ってきた海外メディアのライターがM2チップ搭載MacBook Airのベースモデルへと買い換えた時の実際の使用感を投稿しています。このライターによると、M2チップ搭載MacBook AirとM1チップ搭載モデルでSSDの速さ(遅さ)の違いを実感することはないとしています。またM2チップの処理能力もM1チップと区別がつかないとしています。(M2 MacBook Air: Should you actually NOT buy the $1199 base model?

このライターのMacBook Airの用途はSafari、メール、メッセージ、Pixelmator Pro、Twitter、Reeder、WebEx、Slack、Zoomを仕事で使い、個人的な用途としてiCloud Driveへのアクセス、Apple Musicとポッドキャストのストリーミング、iCloud Photosの管理、そして映画のストリーミングを使っているとしています。少なくともこれら用途でMacBook Airを使うとすれば、M1モデルとM2モデルの使用感に違いは感じられないようです。

ちなみに動画編集など、メモリをたくさん使う作業はSSDを仮想メモリとして使うこともあり、こうした用途では作業効率に差が出てくることは考えられます(ただ実際にどの程度の差が出るかは検証が待たれます)。