iPadOS 16の新機能としてWWDCで発表されたステージマネージャはiPadの本格的なマルチタスク機能として期待されています。しかしベータ版でこの機能を試したユーザーの体験を含め、ステージマネージャの評判はあまりよくないようです。
M1チップ搭載モデルのみ
iPadOS 16の新機能として説明されているステージマネージャですが、対応するiPadは現時点でM1チップ搭載機種のみとなっています。AppleはM1チップの処理性能に最適化された機能のため、とさ説明していますがこれに納得しているユーザーはあまり多くありません。2020年に発売されたiPad Pro(A12Z、A12Xチップ搭載)のような比較的新しいProモデルでもステージマネージャに対応していません。
A12Z/Xチップの処理性能に問題はないはずで、Appleが新しい機種購入を促すための選別ではないかとの憶測も出ています。また昨年発売となったiPad mini(第6世代)やiPad(第9世代)もステージマネージャに対応しておらず、そもそもこの機能を使えるiPadユーザーが少なくなってしまっていることに批判は多くあります。
またベータ版のiPadOS 16をインストールして、実際に使ってみたユーザーの感想もあまりパッとしないものが目につきます。外部モニタとの連携がうまくいかないという指摘やアプリを開いたときの作業スペースの狭さを指摘する意見が出るなど、期待していたほどの完成度には到達していないのかもしれません。
iPadOS 16は10月にリリースされると予想されていますが、もしステージマネージャの完成度がすぐに上がらないなら、この機能の提供を遅らせるのも一つの選択肢だとも指摘されています。私はまだステージマネージャ機能を使っていないので、なんとも言えませんが、完成度が低いまま正式版がリリースされるなら、ユニバーサルコントロールのようにベータ版として半年ほど改良を続けた上で正式版を公開した方がいいと考えています。