Apple Watch Series 8の体温計は基礎体温の変化を検知

Apple Watchに体温計が搭載されるとの噂は何年か前からありますが、技術的な問題も多く、これまでこの機能が搭載されることはありませんでした。しかしApple Watch Series 8には体温センサーが搭載され、基礎体温変化を記録できる機能が実装されると報じられています。

深部体温は計測できない

Apple Watchは手首に巻いて使い、本体内側の光センサーで体の変化を観測して心拍数血中酸素濃度を算出しています。単純に考えるとここに温度センサーを取り付ければ、体温も測定できると思うのですが、実際には外気温の変化Apple Watch本体の熱の影響もあり、正確な体温を測るのはかなり難しいとされます。

結果としてこれまでApple Watchに体温計は搭載されなかったのですが、Apple Watch Series 8では一部機能に特化した体温計が搭載されると報じられています。Series 8に搭載される体温センサーは相対的な体温の変化を計測し、それを記録する機能を持っているとされます。Series 8のこの機能は女性の排卵周期の推測に役立つとされ、ヘルスケアアプリへの記録と合わせて基礎体温表を簡単に記録できるようになるとされます。

ちなみに基礎体温の周期変化は0.5度程度しかないため、今でも通常の体温計よりも精度の高い体温計を使って測定します。なのでApple Watchの体温計もこのくらい精度が高いものになるのでしょう。またApple Watchは体の表面の温度を測ることしかできないため、毎日一定の条件で測ることで体温の周期的な変化を捉えるのでしょう。例えば、睡眠記録と合わせて毎日起床直後(直前)の体温を記録していけば、環境の違いを最小限に抑えられそうです。

一般的な体温計がApple Watchに搭載されれば、日々の体温計測の手間が省けるのですが、Apple Watch Series 8ではそこまでの機能は搭載できないようです。