「探す」アプリで見つけても…その後どうすればいいのか

探すアプリはAirTag、MacBook、iPhone、iPad、Apple Watch、AirPodsなどの現在地を表示できます。それぞれオフライン状態でも周囲にオンラインのApple製品があればその製品を介して位置情報を送信することが可能で、探すアプリは紛失したデバイスの発見に大いに役立ちます。しかし発見した後、ユーザーは何をすべきかは微妙なところです。

探すアプリが示したものの

紛失したMacBook Proを捜索していたあるカナダの男性は、探すアプリで当該のMacBook Proが隣の家にあることを突き止めます。この情報をもとに警察に通報するも、現地に到着した警官はこの情報だけで家宅捜査は不可能と判断しました。この騒動で隣人とも関係が悪化してしまい、平和裡にMacBook Proを取り戻すことが難しい状態になったと訴えています。(Sudbury, Ont., man says he knows where his stolen laptop is, but police won’t retrieve it

これは少し状況は違うものの私も体験した問題です。私が紛失したのはAirPods Proだったのですが、紛失に気づいた数時間後、行ったことのない地域の位置情報(半径15mくらい)が探すアプリに表示されました。しかし位置情報や探すアプリが本当に正確なのか説明する自信はなく、またそもそも犯罪の結果ではない可能性もあり、その段階で警察に通報することはできませんでした。かと言って情報が示す範囲にある家を一軒一軒訪問するのも現実的ではなく、AirPods Proを諦めてその場を離れました。

このように探すアプリで紛失物の位置情報がわかったとしても、それ以上のことができないケースも多いのではないでしょうか。この時は私がAirPods Proを紛失したファストフード店に、それを“拾った人”が”返却”に来てくれて幸運にも手元に戻ってきました(上の画像はこの件とは無関係の場所です)。お店の人から聞いたところでは法律で罰せられるケースではなかったようで、あの場で警察を呼ばずによかったと思っています。