最近よく目にするのが、iPhoneが売れない、iPadが予定を引き下げている、iOSのシェアが下がっている、Appleの株価が急落している、といったAppleの調子が悪いという記事です。
しかし内容をよく読めば、ライバルが頑張ってる、とか、当初の予定を上回るペースが今までより鈍い、とか、増産の予定がない、とか。かなり微妙な内容のものが多いです。
先週の日経ビジネスにもこんな記事が載っています。
今までの日経の記事を雑誌用に再編集した内容ですが、これも伸び率が低下している、ライバルの反撃が始まっている、iPad関連事業は単価が低下している、などで直接Appleが不振であると提示できる内容ではありません。
ではなぜこのような記事が多く書かれるのでしょうか。やはり、Appleの存在が大きいからでしょう。ビジネスチャンスは変化の中にあり、スマートフォンの主役がiOSからAndroidに移る、と記事にすることで耳目を集めることができます。Appleが安定して顧客を獲得している、と書くよりもよっぽど読者獲得につながります。なのでAppleの勢いがあるうちはこういう感じの記事が多く書かれると思います。