日常になったApple、ここが正念場か

Appleの株価が大幅に下落し、最も高かった時期に比べて時価総額が23兆円減少した、とニュースになっています。株価の形成は企業の業績や企業への期待以外にも思惑的な要素も絡まるので、あまり話題にするのは好きじゃないですが、ニュースになっているのでそこから少し考えてみました。

Appleの株価5年推移

上のグラフにある通り、Appleの株価は2009年4月頃から右肩上がりです。2009年はiPhone3GSの発売の年であり、その後、携帯電話業界だけでなくパソコンやデジカメ、エンターテインメント業界までがiPhoneを中心に動くことになりました。市場の中心で居続けたAppleの株価はどんどん上昇していきます。iPadのヒットやiPhone 4Sの好調が続いていた2012年には、さらに上昇スピードを加速させていきます。

MacからiPod、iPhone、iPadへと商品を展開し、さらにそれぞれのディバイスを有機的に結合して利便性を一気に向上させました。簡単に言うとAppleは人々に夢を与え続けることに成功していました。しかし今、夢は現実となり、さらに現実は日常となりました。多くの人の周りにはApple製品が当然のように揃っています。

この状況でAppleは人々にさらなる夢を与える必要があります。iPhoneでできるでしょうか、iPadでできるでしょうか、なにか新しいものが必要なのかもしれません。まさに正念場だと思います。