「Apple Watchの新モデルが来年3月にも発表」は悪い冗談

最近Appleの新製品の噂が活発に出ています。何か背景があるのかもしれませんが、筋の悪そうな情報も多く、そのまま素直に信じるわけにはいきません。

その中にApple Watchの新モデルが来年の3月にも発表されるという情報があります。確かに1年サイクルで新モデルを出すならそのくらいに発表して、4月末に発売というスケジュールも考えられます。ただしこれは機械的にこれまでのApple製品と同じスケジュールを当てはめたに過ぎず、Apple Watchにも該当するかは不明です。

そもそもApple Watchは製品としては完成度の高いのですが、その活用が進んでいるかと言えば「否」でしょう。対応アプリが少なかったり、対応サービスが少なかったり、Apple Watchの機能を十分に活かす機会が少ない状態です。Watch OS2の登場で機能面の不便さはかなり解消していますが、その新しいOSに対応したアプリがまだまだ少ない状態ではあります。

こうした状態で、新しい機能を搭載した新モデルを出したところで現状が大きく変わるとは考えにくいです。新モデルはせいぜい、数グラム軽量化され、多少バッテリーの持続時間が向上し、処理速度が少し速くなるくらいでしょう。そんなことよりもAppleにはApple Payの世界への普及、対応アプリの拡大、HomeKit対応製品の拡大などに力を入れて、現行モデルの性能を存分に活かせる環境づくりに注力して欲しいと考えます。

現行モデルですら100%の実力を出し切れていない現状で、新モデルが出るのであれば、それは悪い冗談と言わざるをえません。