5月11日の月曜日、ソフトバンクは2014年度の決算発表を行います。この決算の説明会では毎回、孫社長が登壇しソフトバンクの好調さと他社と比べた優位性を力説する場所となっているのですが、さて今回は何を語るのでしょうか。
これまで、「iPhoneの販売シェアNo.1」「つながりやすさNo.1」「契約純増数No.1」「米国進出で世界的企業に」「クラウド型人工知能ロボットペッパーくん登場」「時価総額200兆円を目指す」と威勢のいい話を聞かせてくれました。
しかしiPhoneの販売シェアは足元の4月にはおそらくauが逆転しています。契約純増数はすでに国内3位に転落しており、米国進出もスプリントの業績不振で立ち往生、ペッパーくんの一般向け発売も当初予定から遅れており、どれも胸を張れる結果を残せていません。時価総額に至っては一旦逆転したドコモに再逆転を許すような現状です。
そんななかで月曜日は何を語るのでしょうか。最近発表したヤマダ電機との資本提携でソフトバンクの未来を見せるのでしょうか。しかしこれも、具体的な事業に繋がりにくそうでインパクト不足の感が否めません。つい最近、アメリカのベンチャー企業に120億円の投資をしたようですが、これもスプリントやアリババのスケール感からすればパッとしません。
2014年度第2四半期の決算説明会では「ソフトバンクは金の卵を産むガチョウだ」と豪語し、スプリントやインド、インドネシアをはじめとした海外企業への投資に理解を求めていました。第3四半期の発表時には孫社長は風邪をひいており、珍しく弱気な姿を見せました。さて今回の発表会はどんなプレゼンテーションをするのでしょか。
良くも悪くも注目を集めるソフトバンクの決算発表は毎回楽しみにしています。